狭山市の自動車整備工場で2018年、自衛隊所有のタンクローリーが全焼し、従業員2人が死亡した事故で、さいたま地検は28日、同社の元社長の男性(73)を不起訴処分とした。裁定主文や処分理由は明らかにしていない。
事故は18年2月22日午後4時50分ごろ、狭山市入間川の工場で発生。タンクローリーの点検中に発生した火災で、従業員の当時26歳と41歳の男性2人が死亡した。元社長の男性は、作業の際に地元消防への届け出を行わず、政令で定められた器具も使用していなかった。県警は19年10月、業務上過失致死の疑いで、元社長の男性をさいたま地検に書類送検していた。