まさか!知らずに育てたリュウゼツラン、埼玉・秩父で開花 開花後は枯死「うれしいが少し寂しい」
2021/05/04/00:00
秩父市荒川上田野の市川久子さん(70)が育てる、数十年に一度しか咲かないとされる植物「リュウゼツラン」が開花した。太く長く伸びる茎の枝先に、ユリの花に似た鮮やかな黄色の花々。市川さんは「まさか花が咲くとは思わなかった」と笑みを浮かべる。
リュウゼツランは多肉植物アガベの仲間で、鋭いトゲや重厚な葉が特徴。メキシコなどの熱帯域に自生し、開花には十数年~数十年の歳月が必要とされている。
市川さんは7、8年前に深谷市の花園で700円程度の植物を購入。当時はリュウゼツランと知らず、室内で育てていた。購入時の高さは30センチ程度。去年の10月頃から急に茎先が伸び始め、約2メートル50センチの高さにまで成長した。
今年4月半ばに黄色い花が咲き始めたため、植物名を調べたところ、リュウゼツランであると知った市川さん。「花が咲いたことはうれしいが、開花後は枯死してしまうらしく、少し寂しい気持ちもある。今のこの時を楽しみたい」と話していた。