埼玉新聞

 

月額23・3万円支給、車両や住宅も補助 県東初、幸手市が農業分野の協力隊員を募集 定員は1人「未経験者も歓迎」 成果上がれば増員も検討

  • 【地図】幸手市(背景白)

    来たれ、農業の担い手 幸手市、協力隊員を募集

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 幸手市は、農業の担い手不足や遊休農地の解消を目的に、農業分野の地域おこし協力隊の隊員(定員1人)を募集している。市内に移住して農業研修後に新規就農を目指すのが条件。県ふるさと創造資金を活用した埼玉版の協力隊で、市によると県東部で導入する自治体は初めて。

 活動内容は、農業研修、幸手産農産物のPR、児童向けの田植え・稲刈り体験の補助など。1日当たり7時間程度、月20日以上。業務委託料として月額23万3千円を支給するほか、住宅や車両などの補助がある。今年10月から活動を始め、年度ごとに契約を更新して経験を積み、2027年4月の新規就農を目指す。

 担当の市農業振興課は「今回募集する隊員は1人だが、活動で一定の成果が上がれば、隊員の増員も含めて検討していきたい」と話す。

 県外在住者で、市内に移住できる人が対象。年齢不問。地方移住マッチングサイト「ローカルマッチ」内から申し込む。7月31日締め切り。書類審査や面接で絞り込む。

 市によると、市内では米を中心にイチゴやトマト、トウモロコシなどを生産している。高齢化や後継者不足で農地は縮小傾向にあり、2005年の総農家数は1410軒だったが、20年には916軒にまで減少した。同課は「農業研修プログラムがあるので、未経験者も歓迎。農業をやりたい、幸手を盛り上げたい、という熱い気持ちを持っている方に応募してもらいたい」と呼びかけている。

 問い合わせは、同課(電話0480・43・1111、内線535)へ。

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