埼玉新聞

 

埼玉で一番好きなお菓子、梅林堂“やわらか” AKB48の黒須遥香さん、きょうKLP48電撃移籍“壮行会”に登場へ 母親「寂しい、行かないで」…それでも最後は背中を押し、人生またとない挑戦へ

  • 「KLP48で活動する姿を日本の方々にもお伝えしていきたい。埼玉から世界に行ってきます!」と力強く活躍を誓ったAKB48の黒須遥香さん

    「KLP48で活動する姿を日本の方々にもお伝えしていきたい。埼玉から世界に行ってきます!」と力強く活躍を誓ったAKB48の黒須遥香さん

  • 「KLP48で活動する姿を日本の方々にもお伝えしていきたい。埼玉から世界に行ってきます!」と力強く活躍を誓ったAKB48の黒須遥香さん

 埼玉県出身で、アイドルグループAKB48の黒須遥香さん(23)が、今年8月から活動予定のマレーシア・クアラルンプールを拠点にする姉妹グループ「KLP48」に移籍する。きょう31日には東京・秋葉原の専用劇場で壮行会を実施。自ら決断した海外挑戦で、さらなる活躍を誓う。

 「現地の方々にアイドルの魅力を伝えたいし、所属するメンバーも楽しめる環境をつくりたい」。わくわくする思いに胸が高鳴る。2016年12月、AKB48の16期生として加入。劇場公演の出演数は500回以上と、地道にパフォーマンスを磨いてきた。

 転機は今年1月。マレーシア・クアラルンプールを拠点に活動する新グループ「KLP48」の結成が発表され、立候補制で移籍メンバーを募集することになった。「当初は行くつもりはなかった」。しかしグループの掲げる大きな夢や目標を聞き、抱いた感情は「ときめき」だった。「人生でまたとない機会。グループの1期生として活動できることは楽しみです」

 自分で下した結論に迷いはなかった。「母親は反対こそしなかったけど、『寂しい』『行かないで』と言われた。それでも『応援してほしい』と伝えて、最後は背中を押してくれました」。残されたAKB48での活動期間を大切にしたい。行動だけでなく伝えたい思いは言葉にしてきた。

 「特にファンの方々の存在や支えに改めて気付くことができました」。家族や友人とは違う、どこか不思議な関係。それでも結び付きは何よりも強い。「アイドルという部分だけでなく、一人の人間として応援していただけていることに、感謝の気持ちがより一層あふれてきました」

 現地の活動では、地元埼玉の魅力を広げることにも意欲的だ。「埼玉で一番好きなお菓子である梅林堂の『やわらか』のおいしさを伝えたい」。目標は「KLP48での凱旋(がいせん)公演」を掲げる。「少しでも成長した姿でまた日本に戻ってきます」。埼玉から『世界の黒須』へ。願いがかなうその日まで輝き続ける。
 

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