熱中症…冷却ファンの効果は 小学生6592人に配布 暑さ日本一、隣の深谷市 ミスト付き、気化熱利用
2024/06/05/14:12
深谷市は3日、冷却ミスト付きファンクーラーを市内の全小学生6592人(4月1日現在)に配布することを決めた。熱中症対策の一環で、今月中に配布される予定。
市によると、昨年度はクールスカーフを配布したが、使用頻度はあまり高くなかったという。同クーラーは水分が蒸発する際に、周辺の熱を吸収する「気化熱」の仕組みを利用したもの。高さ12・5センチ、幅5・2センチ、ファン7・4センチで、水や電池を抜いた重さは約65グラム。スイッチをスライドするとファンが回り、レバーを押すとミストが噴射される。
市は事業費365万8千円を盛り込んだ2024年度一般会計補正予算案を3日に開会した6月定例会に提案。同日の本会議では、賛成討論で「暑さが厳しくなっていて、熱中症対策として必要」、反対討論では「低学年が適切に使えるとは思えず、熱中症対策になるとも思えない」などの意見が出たが、賛成多数で可決された。
同市に隣接し、日本一の暑さで知られる熊谷市は熱中症対策として、2022年度から晴雨兼用傘を市内の全小学生に配布している。