埼玉新聞

 

身近にいそうで実は貴重 埼玉・長瀞で企画展 県内で採集した昆虫、小鹿野町産の化石など1万2千点展示

  • 吉川市の大場川で捕れた「カエルキンバエ」の標本(県立自然の博物館提供)

 長瀞町長瀞の県立自然の博物館で企画展「新収集品展」が6月20日まで行われている。県内で採集した昆虫、秩父鉱山の鉱物、小鹿野町産の軟体動物化石など、研究者やコレクターの協力を得ながら集めた貴重な標本約1万2千点が展示されている。

 30年以上にわたって採集されたハエ目とカメムシ目の標本は、県内の昆虫相を明らかにする調査研究にも活用されている。吉川市の大場川で捕れた「カエルキンバエ」は、県内で準絶滅危惧2型に指定されているハエの仲間。身近にいそうで、実は貴重な昆虫の世界が楽しめる。

 開館時間は午前9時から午後4時半(入館は午後4時まで)。観覧料は一般200円、大学生・高校生100円、中学生以下無料。毎週月曜休館(祝日は開館)。問い合わせは、同館(電話0494・66・0404)へ。

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