<新型コロナ>埼玉・寄居町長ら職員100人がワクチン接種 早く町民に打ってもらうための対応
2021/05/15/00:00
自治体の首長らへの新型コロナウイルスワクチンの先行接種が14日、埼玉など7道県計10市町で新たに判明した。
寄居町は14日、花輪利一郎町長(76)や副町長、教育長ら職員約100人が「医療従事者等」に該当するとして、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けていたことを明らかにした。
町によると、花輪町長は4月18日と5月9日の計2回、90歳以上の住民を対象にしたワクチン接種会場の町立総合体育館で、車いす介助を行うなど接種の手伝いをしながらワクチンの接種を受けた。接種業務に携わる全課の職員約100人も14日現在までに1~2回のワクチン接種を受けている。
14日に会見した花輪町長は「一日も早く町民にワクチンを打ってもらうためには、役場を挙げて取り組む必要がある。職員が率先して対応できるよう、職員にワクチン接種の指示を出した」と説明した。
町では今後、65歳以上の高齢者1万1628人(今年1月時点)のワクチン接種を少なくとも週2日間、1日600~700人に対し接種する。7月末までに対象者への接種を終えるには、1日約30人の町職員のサポートが必要になるという。
花輪町長は「職員はそれぞれの業務を抱えながらの対応になり、ある程度の人数確保が必要。変異株が広がる中、町民が安全に速やかに接種できるようにするため、ご理解いただきたい」と話した。