ほぼ初公開!正岡子規や与謝野晶子ら埼玉ゆかりの文学者を取り上げ 埼玉・桶川で貴重な資料70点展示
2021/05/16/00:00
桶川市のさいたま文学館で新たな収集品などよりすぐった収蔵品を展示披露する「文学館の宝箱2021」が6月6日まで開かれている。
1997年の開館以来収集してきた「埼玉ゆかりの文学者90人」の資料を基に定期的に行っている収蔵品展。4回目の今回は、正岡子規や高浜虚子、与謝野晶子など全国的にも知名度の高い文学者を中心に、18人を取り上げている。
大宮公園や吉見百穴、川越などを訪れて句を詠んだ正岡子規の自選句集「獺祭書屋俳句帖抄 上巻」(1902年)の初版本や三峰山の仏法僧の歌で有名な斎藤茂吉の書、武蔵嵐山を訪れたこともある与謝野晶子の「少女の春」自筆原稿、秩父や名栗の旅を歌にした歌集で知られる若山牧水の自筆掛け軸など、ほぼ初公開の貴重資料70点が展示されている。
担当した県文化資源課主任専門員の大明敦さんは「約18万点の所蔵品の中から、特にこの4年間で収集した貴重な資料をよりすぐっている。たくさんの方にご覧いただきたい」と話している。
また同館の図書室では、展示終了後に状態の良い初版本を実際に手に取って見たり、全集復刻版など読むことができる。
観覧時間は午前10時~午後5時半(受付は5時まで)。料金は一般210円、高校生・学生100円、中学生以下および障害者と介助者1人は無料。月曜休館。
問い合わせは、同館(電話048・789・1515)へ。