埼玉新聞

 

30分で完売!なかなか出回らない希少な野菜、さいたまの浦和区役所で販売会 一番のお薦めはサラダ

  • 「上品なほろ苦さを味わって」と話す榎本さんら=14日午前、浦和区役所

 さいたま市の浦和区役所1階ロビーで14日、地元農家が栽培した希少野菜「チコリー」の販売会が行われた。

 市は毎月19日を「地産地消の日」とし、地元農産物のPRを実施。これまでに梨「彩玉」、コシヒカリ、サツマイモ「紅赤」などを販売した。

 チコリーは北ヨーロッパ原産のキク科の多年生植物。和名は菊苦菜(キクニガナ)。白菜を一回り小さくした直径約20センチの葉菜で、シャキシャキとした食感とほろ苦さが特徴。さいたま市のブランド野菜にもなっている。

 市内では1984年から栽培が始まり、現在は緑区尾間木地区の農家3軒が共同で生産している。夏場に種をまき、収穫は12月。その後はハウスなど暗い場所で葉を成長させる「軟化栽培」を行う。光に敏感なため保存が難しく、なかなか市場に出回らないという。

 この日は1袋200円のチコリーを150個用意。午前9時半すぎの販売開始と同時に、多くの市民や職員が買い求め、30分足らずで完売した。

 生産農家の榎本美佐代さん(59)によると、そのままの状態でサラダにして食べるのが一番のお薦め。またチーズを乗せてオーブンで焼き、グラタン風にしても楽しめるという。榎本さんは「なかなか見ない野菜だと思うので、ぜひ味わってほしい」と話している。

 チコリーは緑区の直売所などで収穫に合わせて取り扱う。

 問い合わせは、市農業政策課(電話048・829・1378)へ。

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