驚き!日商簿記1級、埼玉・鴻巣高3年が合格 鴻巣高102年の歴史で初の快挙 合格までの道のりは
2021/05/18/00:00
今年2月28日に行われた日本商工会議所(日商)主催の簿記検定試験1級に、県立鴻巣高校(永井一博校長)3年生で受験した加藤花さん(19)が合格した。在学中の日商簿記1級合格は同校102年の歴史の中で初めてだという。高崎商科大学に進学した加藤さんは「公認会計士を目指したい」と喜んでいる。
日商簿記1級は、大学卒業程度の知識が必要とされる難関。商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算の4科目からなる。コロナ禍で、検定試験は特別に2月に実施。4月16日に合格発表があった。受験者7785人中、合格者は502人で、合格率は7・9%だった。
加藤さんは、鴻巣高に在学時、商業科の武藤一成教諭の勧めで1年生の3学期から日商簿記検定2級を学習し、2年生の6月に合格。さらに高崎商科大学が商業高校生を対象とする高大連携事業「Haul―Aプロジェクト」の中の「日商簿記1級プロジェクト」に参加。全国の仲間と切磋琢磨(せっさたくま)して学習を深めた。
「公認会計士でもある高崎商科大の小島一富士教授らの指導を受けて日商簿記1級に合格することができた。合格は自分でも驚きだった。4月からはお世話になった高崎商科大に進学した。次のステップ、公認会計士を目指している」と加藤さん。
鴻巣高の武藤教諭は「加藤さんは、学校生活を送りながらの日商簿記1級の挑戦だった。よく両立した。頑張ったと思う。日商簿記1級は、高校生がなかなかチャレンジするような検定ではない。合格は素晴らしい」と話し、加藤さんの今後に期待を寄せていた。