女性の体を触ろうとした巡査部長を懲戒免職 業務で知った個人情報を不正利用、女性を呼び出す/埼玉県警
2021/05/22/00:00
業務で知った個人情報を不正に利用して女性を呼び出し、体を触ろうとしたとして、県警は21日、羽生署地域課須影駐在所の巡査部長(34)=強制わいせつ未遂罪で起訴=を懲戒免職処分とした。
県警監察官室によると、巡査部長は4月2、3日、過去に業務で取り扱った20代女性の個人情報を不正に利用して携帯電話で連絡。翌4日、羽生市内の商業施設駐車場に呼び出し、女性の車内で体を触ろうとした。女性が直後に110番したため、体を触られる被害はなかった。
巡査部長は業務で知った女性の連絡先などを個人的に記録。商業施設従業員を装い、口実を作って呼び出した。「わいせつ目的だった」と話し、「被害者に怖い思いをさせて申し訳ない」と反省しているという。
県警は4月7日、強制わいせつ未遂容疑で、巡査部長を逮捕。さいたま地検は同月28日、同罪で起訴した。
また、監督責任があるとして、羽生署地域課課長の男性警部と同課係長の男性警部補を監察官による口頭厳重注意とした。再発防止へ向けて、各所属長に対し、勤務員への面談などを通じた指導や支援を実施するよう通達した。
荻野長武首席監察官は、「県民の信頼を大きく損ねる行為で、被害を受けた方と県民の皆さまに深くおわびします。職員に対する職務倫理教養を徹底し、信頼回復に努めます」とコメントした。