埼玉新聞

 

高齢女性、赤信号になりかけた横断歩道に…埼玉・本庄で高1女子、手を引き誘導 警官到着まで寄り添う

  • 間下泰晴署長と感謝状が贈られた関根侑香さん=本庄署

 行方不明の高齢女性の早期発見に貢献したとして、本庄署(間下泰晴署長)は20日、本庄市在住、本庄東高校1年生、関根侑香さん(15)に感謝状を贈呈した。

 同署と関根さんによると、関根さんは今月10日午後7時ごろ、学校からの帰宅途中、市内の県道で、赤信号になりかけた横断歩道を渡ろうとしている高齢女性に声を掛け、女性の言動から道に迷っていると察知。女性の後ろから付いて行き、手を引いて付近のガソリンスタンド店まで誘導し、警察官が到着するまで女性に寄り添い続けた。

 高齢女性は72歳で上里町在住。関根さんが高齢女性を見つけた場所は交通量の多い県道。「気が付いたら“おばあさん、危ないですよ”と声を掛ていた」と振り返る。

 感謝状が贈られた関根さんは「普通のことをやっただけ。困っている人を見掛けたら手を差し伸べていきたい」と話した。間下署長は「侑香さんのように真心を持った人が多くいれば、犯罪や交通事故が防げると痛感しています」とたたえた。

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