磯村勇斗さん、「青天を衝け」で大河初出演 徳川家茂の役どころ語る「和宮を愛する姿に注目を」
2021/05/23/00:00
「近代日本経済の父」と称される深谷市出身の実業家・渋沢栄一が主人公の大河ドラマ「青天を衝(つ)け」で、徳川家茂役を演じる磯村勇斗さん。家茂について「幕末という時代を背負いながらも、さまざまな身分の人に寄り添ってきた将軍」と説明し、「和宮をいちずに愛する姿に注目してもらえたら」と役どころを語った。
徳川家茂は、江戸幕府第14代将軍。将軍継嗣問題で徳川慶喜の対立候補となるも、大老・井伊直弼の計略によって、若くして将軍の座に就いた。公武合体のため皇女・和宮と結婚。やがて将軍後見職に就いた慶喜に支えられるが、自身の無力さを嘆き、発奮していく。
磯村さんは今回が大河ドラマ初出演。「以前から挑戦してみたい気持ちはあった。セットなども細部にまでこだわっていて、お芝居に集中できる環境で演技ができる貴重な時間」と目を輝かせ、「将軍としての姿勢や立ち居振る舞いは難しいけど、現場指導などを通じて少しずつ身に付けた。家茂の感情を意識しながら演じている」と振り返る。
和宮との関係は「政略結婚として出会ったけど、一人の女性として和宮を愛していたと思う」と考察。「この2人にはどこか温かな時間が流れている。いつか幸せになってほしい、という感情が込み上げてきた」と話した。
徳川慶喜役の草彅剛さんについては「独特な緊張感を持っている」印象を受けたという。「自然にたたずむ姿がとてもすてきだった。そのままの姿で慶喜役を演じていて、お芝居を通じて会話させていただいている」