4歳女児を保護 雨の早朝「パパママに会いたい」と泣きながらはだしで歩く 「助けることができて安心した」18歳大学生の行動を称賛
2024/06/13/09:01
はだしで路上を歩いていた4歳の子どもを保護し、交番に送り届けたとして、草加署は10日、八潮市の大学1年辻口輝さん(18)に感謝状を贈呈した。プロ野球入りを夢見る辻口さんは「困っている人がいたら助けるのは当たり前。良いことができてうれしい」と笑顔を見せた。
辻口さんは5月13日午前4時半ごろ、八潮市内の自宅周辺で散歩していたところ、はだしの女児=当時(4)=が走ってきたのを発見。女児は雨が降る中、傘を持たず「パパママに会いたい」と半泣きの状態だった。辻口さんは「大丈夫だよ、大丈夫だよ」と優しく声をかけ、雨にぬれないように自身が着ていたパーカーを女児に着せ、徒歩15分ほどかけて交番へ連れて行き、警察官に受け渡した。その後、女児の父親から通報があり、無事に保護されたという。
辻口さんは兄の影響で小学2年生から野球を始め、現在は日本ウェルネススポーツ大学(茨城県利根町)に通い、プロ入りを目指す右腕投手。普段は大学近くで寮生活をしているが、女児を保護した日は帰省中だったという。辻口さんは感謝状を受け取り、「とっさに体が動いた。助けることができて安心した」と力を込めた。
同署の岩崎英紀署長は「保護していただいたことで、重大な事故や犯罪から防ぐことができた。素晴らしい行動に感謝したい」と辻口さんの行動をたたえた。