<新型コロナ>ワクチン6人分、埼玉・加須市が廃棄 集団接種会場で準備中のワクチン、希釈濃度が不明に
2021/05/30/00:00
加須市は29日、新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場で、接種の準備中にワクチンの希釈濃度が不明となったことから、1バイアル(6人分)のワクチンを廃棄したと発表した。
市によると、29日午後2時ごろ、加須保健センターで実施した高齢者240人を対象とした集団接種会場で、ワクチンを生理食塩水で希釈中にシリンジ(注射筒)と針が外れ、生理用食塩水が数滴漏れた。希釈濃度が不明となり、ワクチンを廃棄したが、同センターの在庫のワクチンで補充したため、予約者全員の接種は無事完了した。
今回の原因はシリンジへの針の差し込みが不十分だったために起こったもので、今後差し込みを十分に確認するなど、取り扱いを慎重にするよう従事者に指導したという。市の担当者は「今後このようなことがないように十分注意していきたい」と話した。