聖火リレーなどで販売を予定 セルビアのパンと埼玉・富士見の特産品をコラボした料理、薄い塩味で食べやすく
2021/06/05/00:00
東京オリンピック・パラリンピック大会に絡み、セルビア共和国のホストタウンと共生社会ホストタウンに登録されている富士見市は、坂戸市の女子栄養大学と共同で、セルビア風料理レシピを開発した。同国の食文化と同市の特産品をコラボした料理レシピで、聖火リレーなど大会関連イベントで販売する予定。
開発したレシピは、トウモロコシ粉やコーングリッツで焼いた同国で食べられている伝統的なパンの一種「プロヤ」に、市の特産品のトマトやホウレンソウ、カッテージチーズなどをアレンジして、食べやすいように薄い塩味を付け、一般家庭でも簡単に作れるのが特徴。
同国の食文化への理解を深め、大会の機運醸成を図ろうと、市は昨年秋、包括協定を締結している同大にレシピの開発を依頼。同大給食システム研究室(堀瑞薫准教授)のゼミ生ら約10人が同国産の料理から「プロヤ」を選択。市の特産品を素材に試行錯誤し、考案したという。
同市は「地元食材を活用することで地域活性化につながり、家庭で簡単に作れるセルビア風料理を開発することにより、市民が関心を持ち、セルビア共和国の食文化の理解が深まってくれれば」とレシピの効果に期待を寄せている。
これまで市はセルビアの家庭料理を小、中学校の給食で提供したり、市民対象の試食会を開催しているほか、小学校などで、セルビア人留学生で市の会計年度任用職員を務めるアナ・ロゴさんを講師にした出前授業を開催するなどセルビアのPR事業に力を入れている。