演歌歌手・八代亜紀さん、埼玉・熊谷で絵画展 仏の美術展覧会で5年連続入選の腕前「爽やかな風、感じて」
2021/06/06/00:00
演歌歌手八代亜紀さん(70)の歌手生活50周年を記念した絵画展「梅雨晴れに流れる風」が9日から、熊谷市仲町の八木橋百貨店8階カトレアホールで開催される。約50点の絵画作品を展示予定で、八代さんは「私の絵画の世界に、梅雨晴れに流れる爽やかな風を心に感じてもらえれば」と話している。
熊本県出身の八代さんは1971年にデビューし、73年に「なみだ恋」を発売。その後、「愛の終着駅」「もう一度逢いたい」「おんな港町」「舟唄」など、数々のヒット曲を出し、80年には「雨の慕情」で第22回日本レコード大賞で大賞を受賞した。近年はジャズアルバムも発売するなど、活動の幅を広げる。
絵は父親の影響で幼少期から開始。演歌歌手としてデビューした後も、空いた時間を見つけては絵を描いてきた。制作中は無我夢中になり、時には明け方まで没頭することも。仏の美術展覧会「ル・サロン展」で98年から5年連続で入選し、永久会員になるなど、数々の受賞歴を誇る。
「歌は他人の気持ちを歌う代弁者となるが、絵は自分を自由に表現するもので、両方とも私にとってはなくてはならない」と語る。最近は新型コロナウイルスの影響で、コンサートができず、絵を描く時間は増えた。「本当に絵を描くことが好きで、描いているときはわくわくする。作品はいろいろな人に鑑賞してほしいし、いつか海外で個展も開きたい」と話した。
絵画展は14日まで。時間は午前10時~午後6時半(最終日は午後5時閉場)で、入場無料。催事期間中に指定の商品を購入した人は、購入特典で会期中に八代さんとリモートによる会話を楽しめるほか、オリジナル版画とサイン色紙も後日届けられる。
問い合わせは、八木橋百貨店(電話048・523・1111)へ。