埼玉新聞

 

900万円以上の使途不明金、県ラグビー協会で発覚 職員全員が関与否定 会計チェックおろそかで謝罪

  • 900万円以上の使途不明金、県ラグビー協会で発覚

 県ラグビーフットボール協会(会長・富岡清熊谷市長)は1日、熊谷市内で会見を開き、協会の運営費で使途不明金が見つかったことを明らかにした。関係者によると、使途不明金の額は900万円以上に上るという。同協会は熊谷署に相談し、関係書類の調査や職員への聞き取りを行っている。

 同協会によると、昨年12月に2018年度末の会計処理に向けて収支を調べていたところ数字が合わず、使途不明金が発覚した。今年1月から関係書類を精査し、詳細な金額の把握を進めている。会計などの事務を担当していた臨時職員の女性2人のうち、フルタイムで勤務していた女性が今年1月に退職。この元職員を含め、内部調査に対し職員全員が関与を否定しているという。

 運営費の収入は県営熊谷ラグビー場(熊谷市)で開催された試合のチケット収益などで、ラグビーの普及活動にも充てられる。増田伸二理事長は「会計のチェックがおろそかだった。誠に申し訳ない」と陳謝した。

 同協会はラグビートップリーグの試合や全国高校選抜大会の運営のほか、熊谷ラグビー場が会場の一つとなるラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の準備などにも携わっている。

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