埼玉新聞

 

異変…だまされかけた夫、ごまかしながら電話「本人が行けばいいのか」 対応した埼玉りそな銀行の女性職員、直感で機転…夫婦で来店してもらい、寸前で詐欺阻止「お客さんには家族のように接している」

  • 西山浩三署長(右)から感謝状を受け取った埼玉りそな銀行蓮田支店の増川絢子さん(中央)と光野春生支店長=12日、岩槻署

    西山浩三署長(右)から感謝状を受け取った埼玉りそな銀行蓮田支店の増川絢子さん(中央)と光野春生支店長=12日、岩槻署

  • 西山浩三署長(右)から感謝状を受け取った埼玉りそな銀行蓮田支店の増川絢子さん(中央)と光野春生支店長=12日、岩槻署

 特殊詐欺を未然に防止したとして、埼玉県警岩槻署は12日、蓮田市の埼玉りそな銀行蓮田支店の増川絢子さんに感謝状を贈呈した。

 5月23日午後1時ごろ、同店に市内80代男性から「現金をおろしたい。本人が向かったらいいのか」と電話があった。増川さんが電話対応し、理由を尋ねると「息子にあげる」などと言うも、ごまかしている感じがしたという。夫婦での来店を促し、同店で話を聞いたところ、特殊詐欺だと確信。同署にホットライン通報し、特殊詐欺を未然に防いだ。

 同署の西山浩三署長は「積極的な声かけで特殊詐欺を止めていただいた。今後も連携を強化していきたい」。昨年6月にも特殊詐欺を未然に防ぎ、感謝状を受け取っていた増川さんは「日頃からお客さんには自分の家族のように接している。今後も水際で防げるように努めたい」と話していた。
 

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