埼玉新聞

 

なんと花火打ち上げ、見送りへ…“関東三大”人気祭り、昨年やっと花火復活していた 打ち上げ最大規模で客増、大混雑で身動きが取りづらく さらに花火中止期間に住宅増え、花火の燃えかす飛散…清掃も追い付かず

  • 【地図】狭山市(背景白)

    花火打ち上げ、見送り決定 混雑や花火かす対策へ=狭山市

  • 【地図】狭山市(背景白)

 狭山市で8月に行われる入間川七夕まつりの花火打ち上げを、今年は見送ることが決まった。来場者の安全確保や燃えかすの対策を整えるため。市商業観光課は「来年度以降の再開を検討していく」としている。七夕飾りの披露や露店の出店などは例年通り行う。

 「関東三大七夕まつり」の一つに数えられる同祭り。狭山市駅西口の市民広場から七夕通り商店街一帯につるされる、100本超のやらい飾りや竹飾りが来場者を楽しませる。

 花火は新型コロナウイルスや東京オリンピック(五輪)の影響で2019年を最後に中止していたが、昨年復活。打ち上げ数を約3千発から過去最大規模の約5千発に増やした。来場客が増加し、会場では一時「身動きが取りづらい」という声が出るほどの混雑になったという。

 花火の打ち上げは祭り会場から国道をまたいで徒歩約30分の入間川河川敷。来場者の増加により、移動の際の安全確保も必要となった。また、花火の燃えかすが対岸の住宅や道路、車上などに飛散。道路上は清掃を行うものの、住宅の屋根や庭にも燃えかすが落ち、長く課題になっていたという。

 花火を中止していた間に建築された住宅もあり、同課は「地域住民の理解が必要」と話す。安全対策として照明や防護柵の設置、警備員の増員などが必要とみられ、今回、花火を実施しない場合の来場者数などを調査して対応を検討する。

 今年の祭りは8月3日・正午~午後9時、同4日・正午~午後8時に開催。
 

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