<新型コロナ>ワクチン1170回分を廃棄 埼玉・桶川市、数の確認せず…冷凍庫収納の際、誤って取り残す
2021/06/12/00:00
桶川市は11日、確認ミスで未使用の新型コロナワクチン1170回分を廃棄したと発表した。ワクチンを収納する際に数の確認を怠ったのが原因。
市によると、廃棄ワクチンは5月14日にファイザー社から配送業者を通じて市保健センターに届けられた15箱のうちの1箱。配送用段ボールの中の格納箱からワクチン箱を取り出して、超低温冷凍庫(ディープフリーザー)に収納する際、誤って取り残したという。
配送用段ボールは同20日に回収業者によって回収されたが、今月4日になってファイザー社から「ワクチンの空びんが入っていたので市に返却したい」との連絡があった。8日返却された箱を開封したところ、空びんではなく未使用のワクチンだった。市では医療機関に配布されたワクチンと残量を確認したところ、1箱分足りないことが発覚した。
市新型コロナワクチン接種推進課は「今後はチェックリストの作成や役割分担を明確化し、作業ミスをなくしたい」としている。
小野克典市長は「貴重なワクチンを人為的なミスで廃棄することになり、大変申し訳ない。職員の配置を見直し、確認体制を強化して再発防止に努めたい」とコメントした。