<新型コロナ>ワクチンない…空の注射、誤って打つ…埼玉の接種センター 看護師が感触で気付く
2021/06/15/00:00
県は13日、新型コロナウイルスの県高齢者ワクチン接種センター(さいたま市浦和区)で、60代男性1人に空の注射器を刺すミスがあったと発表した。看護師の確認が不十分だったといい、会場の医師が男性に謝罪し改めてワクチンを接種した。県は「わずかな量で健康に問題はない」としている。
保健医療政策課によると同日午前、男性看護師が空気0・2ミリリットルを注射したところで感触が軽いことに気付き、男性から針を抜いた。注射器には何も充填(じゅうてん)されていなかったという。
会場では看護師が毎日、バイアル1瓶から10回分のワクチンを注射器に取り分けている。同日は計84瓶から取り分けたが、うち1瓶の中にワクチン1回分が残っていたという。男性には30分間の経過観察を行い、医師が体調に問題がないことを確認した。