子宮頸がん…無料で“HPVワクチン接種”ぜひ、伸び悩む接種率 ウニクスでキャンペーン開催へ 来年4月以降は自費負担…予防効果の高い9価ワクチンは、接種費10万円かかる
2024/06/29/14:07
秩父郡市1市4町は7月21日に、ウニクス秩父(同市上野町)で「HPVワクチン(子宮頸=けい=がん予防ワクチン)接種啓発キャンペーン」を開催する。当日は、HPVワクチンに関わるパネル展示や動画投影、啓発品配布などを実施予定。秩父市保健センター担当者は「HPVワクチンを接種することで子宮頸がんの原因の50~80%を防ぐことができると言われている。接種機会を逃してしまった方たちに、重要性を呼びかけていきたい」と話す。
秩父郡市では、積極的勧奨の差し控えにより、HPVワクチン接種の機会を逃した女性が無料で受けられる「キャッチアップ接種」の利用を勧めている。接種対象者は、1997年4月2日~2008年4月1日生まれで、過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない女性。
同センターによると、キャッチアップ接種が始まった22年4月以降、対象の秩父市民には個別通知などで利用を呼びかけているが、接種率は伸び悩んでいる。5月末時点の市内対象者は2192人で、接種率は22・4%だった。
接種期間は来年3月末までで、3回分無料で接種するには8月ごろに1回目を接種する必要があるため、同センターは早期利用を呼びかけている。来年4月以降は自費負担となり、予防効果の高い9価ワクチンの場合、接種費用は計約10万円かかるという。
秩父郡市は連携し、子宮頸がんやキャッチアップ接種について解説するチラシや動画を制作。今回のキャンペーンで広く周知していくほか、学校、企業、商業施設などにもチラシ配布し、ワクチン接種の正しい知識を提供していく。
キャンペーンは午前9時から正午まで。問い合わせは、秩父市保健センター(電話0494・22・0648)へ。