人気ブルーベリー摘み取り時期を迎える 埼玉・上尾の農園 市場に流通しない「おいしい実」の特徴
2021/06/21/00:00
上尾市平方の「テイカ園」で赤い実をつけたブルーベリーが摘み取りの時期を迎えている。アメリカ産の「ピンクレモネード」という品種。ラビットアイとハイブッシュの交配種でハイブリッド系と呼ばれる。
園主の町田進さん(72)は、会社員時代から20年以上ブルーベリーを栽培し、珍しい品種を集めてきた。現在、同園には2160平方メートル(約700坪)の畑に50種以上のブルーベリーの木が植えられ、毎年6月下旬から8月中旬まで摘み取りができる。
町田さんは「ブルーベリーは酸味、甘味、食感、形、色、大きさの六つの要素が大切。人それぞれにおいしいと思える味覚は違うので、来てくれるお客さんのためにいろいろそろえたら、こんなたくさんの種類になってしまった」と笑う。
例えば甘味が強い「スパータン」を目当てに毎年訪れる人もいれば、酸味が強く風味ランキングでは高順位ではない「ダロウ」のファンもいる。川越、所沢をはじめ東京などの県外からも多種類のブルーベリーを求めて例年約千人が来園する。「ピンクレモネード」は人気ですぐになくなってしまうという。
町田さんは来園者に「実はブルーベリーはしわしわになったものが甘味が凝縮されておいしい。市場には出ないけどね」と摘み取りならではのコツも教える。
テイカ園のブルーベリー摘み取りは、熱中症予防のため午前8時~正午と午後3時~同5時。7月15日までは100グラム160円、16日以降は140円。一般コースは入場無料。希少種などのプレミアムコースは入場料30分300円。
問い合わせは町田さん(電話090・2212・9743)へ。