埼玉新聞

 

魅力的!蜜の香りがする“ほうじ茶”、フランスでGP受賞 埼玉・入間の農家が開発 ポイントは紫外線

  • パリ日本茶コンクールでグランプリを獲得した比留間嘉章さん=入間市役所

 日本茶の市場拡大や魅力発信を目的にフランスで行われている「パリ日本茶コンクール」で入間市の茶生産農家比留間嘉章さん(63)が出品した「花蜜香ほうじ茶かろやか」が、ほうじ茶や玄米茶などが審査対象の「その他部門」でグランプリ(GP)を受賞した。

 同コンクールは2017年から行われていて、今回が4回目。埼玉や鹿児島、静岡などから玉露や抹茶など日本茶238点が出品された。今年5月に在仏日本大使公邸で最終審査が行われた。

 「かろやか」は茶葉を発酵させる萎凋(いちょう)という工程を経て作られるほうじ茶。比留間さんが独自に開発した紫外線を照射させる装置で長時間萎凋することで蜜のような香りを引き出し、個性的な茶となったという。

 比留間さんは「かろやかは焙煎の香ばしい香を飲むお茶。蜜のような香りと合わさると魅力的なものになる」と話していた。

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