日曜に具だくさんスープ、食品ロス削減へ さいたま市が提言 鍋に余った生鮮食材、冷蔵庫の片付け最適
2019/04/03/00:00
まだ食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」削減に向け、さいたま市は1週間の残った生鮮食材を日曜日にスープにして食べ切る「さいたまサンデースープ(Saitama Sunday Soup)」事業を推進している。
2016年~17年の関東農林水産統計年報によると、市の16年水稲年間収穫量は約7370トン。それに対し、市の食品ロス発生量はおよそ2倍の約1万4千トンになるという。
「さいたまサンデースープ」は余ったり賞味期限が近い食材を、日曜日に鍋でスープにして食べるというもの。余った生鮮食材を使い切るので冷蔵庫の片付けにも最適。またスープで食べた翌日は、カレー粉を加えて具だくさんスープカレーや、パスタを入れてスープスパゲティなど多様な食べ方も薦めている。
市は「おいしく減らす、食品ロス」をコンセプトに、新たな生活スタイルを発信していくという。
清水勇人市長は「スープなら具だくさんで栄養バランスも良い。日曜日に温かいスープを食べれば家族の時間も増え、心も温まるはず」と呼び掛けている。
市は動画再生マーカー付きの冊子を作成し、公共施設などに設置して市民への浸透を図る。冊子では冷蔵庫の整理術のほか、ミネストローネやリゾットといった各種レシピなども紹介している。
問い合わせは、市資源循環政策課(電話048・829・1338)へ。