埼玉新聞

 

麻薬チョコバー、自宅へ発送した疑い…女性逮捕 バー1本の末端価格7786円、摂取すると幻覚 市販チョコの箱に入れ、コーヒーも同封…その後、女性は理由不明の不起訴に

  • 【検察庁】さいたま地検=埼玉県さいたま市浦和区高砂

    麻薬取締法違反で逮捕の女性を不起訴に=さいたま地検

  • 【検察庁】さいたま地検=埼玉県さいたま市浦和区高砂

 さいたま地検は3日、米国から麻薬のサイロシビンなどが含有されたチョコレートバーを輸入したとして、麻薬取締法違反(輸入)の疑いで埼玉県警に逮捕されたニュージーランド国籍の女性(37)について、不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。共犯の男は同罪などで起訴されている。

■共犯の男、元総合格闘家(以下、5月24日配信の初報記事抜粋)

 米国から麻薬のサイロシビンなどが含有されたチョコレートバーを輸入したとして、県警組織犯罪対策(組対)1課と久喜署、東京税関の合同捜査班は5月23日までに、麻薬取締法違反(輸入)の疑いで、いずれもさいたま市岩槻区の職業不詳、米国籍の夫(57)と、妻でニュージーランド国籍の妻(37)を逮捕した。夫は元総合格闘家だという。

 逮捕容疑は共謀し、現地時間4月18日、米国の郵便局から麻薬であるサイロシビンやサイロシンが含有されたチョコレートバー1本(末端価格7786円)などを隠し入れた国際小包郵便物を同区の自宅宛てに発送。成田国際空港に到着させて輸入した疑い。県警は共犯事件のため、認否を明らかにしていない。

 サイロシビンやサイロシンは中枢神経に作用し、摂取すると幻覚などの症状が出るとして、2002年に麻薬に指定されている。

 県警が東京税関から「サイロシビンを含有する固形物を発見した」との通報を受けて捜査を開始。渡米していた夫が小包を自宅に発送していたことが判明した。小包の中にはサイロシビンなどが含有されたチョコレートバーのほか、チョコレートバー5本とコーヒー粉が同梱されていた。サイロシビンなどが含有されていたチョコレートバーは米国で市販されている一般的なチョコレートの外箱に入れ替えられていたとみられる。

 同課などは、2人が個人的に使用する目的で輸入したとみて、ほかの5本のチョコレートバーなどについても薬物が含有されている可能性があるとみて成分を調べる。
 

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