特殊詐欺を未然に防いだとして、東松山署は、東松山市の東松山白山台郵便局（坂上理奈局長）と、職員の宇野泰嘉子さん（64）、杉田みどりさん（44）に感謝状を贈った。

　窓口担当の宇野さんは、5月18日夕方、同局を訪れた80代女性に「息子から電話があって、100万円が必要だ。今から取りに来ると言われた。今からでも下ろせますか」と言われた。すでに金融窓口は閉まっていたが、普段は穏やかな女性が「尋常ではない慌てぶり」に、特殊詐欺を疑い、主任の杉田さんに報告。杉田さんが詳しく聞くと「特殊詐欺の典型的はケース」と判断、同署にホットライン通報した。さらに同署員が到着するまで「早く、お金を用意しないと」と帰ろうとする女性と会話を重ねて引き留め詐欺被害を未然に防いだ。

　圓谷（つむらや）庄二署長から「普段から一丸となって、（詐欺被害の防止に）目を向けてもらい感謝しています」との言葉を掛けられた2人は、感謝状を手に「お客さんの大切な財産が守れて、良かったです」と笑みを浮かべた。なお、同郵便局は昨年10月にも詐欺被害の未然防止に貢献している。