埼玉新聞

 

機転を利かせた窓口女性、詐欺に狙われた客を救う 埼玉県警、女性を表彰 飯能信金に勤めて5年目の22歳

  • 狭山署の真野益夫署長(左)から感謝状を受け取った飯能信用金庫入間支店の近藤真帆さん(中央)と佐藤顕一さん=17日午前、狭山署

 狭山署は、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、飯能信用金庫入間支店と同店窓口係の近藤真帆さん(22)に感謝状を贈呈した。

 近藤さんは今月9日午前10時半ごろ、来店した入間市の80代男性から「100万円を引き出したい」と言われたが確認したところ「息子から電話があった」などと話したことから詐欺を疑い、上司に相談。上司が同署へホットライン通報し、警察官の到着まで日常会話で男性をその場にとどめ、被害を防いだ。

 近藤さんは入庫して5年目で初めて特殊詐欺を未然に防いだという。「過去の履歴を見ても少額の引き出ししかなかったので、不審に思った。お客さまの預金を守ることができたので良かった」と話していた。

 同署の真野益夫署長は「防犯意識が高いからこそ未然に防ぐことができた。これからも連携を密にし、一人でも多くの被害者がいなくなるよう対策をしていく」と話していた。

ツイート シェア シェア