埼玉新聞

 

地元仲間を誘い…給付金を不正受給 容疑で男2人を逮捕 仲間が次々と出頭、2人を特定「知りません」

  • 春日部署=埼玉県春日部市大沼

 持続化給付金を不正受給したとして申請役の少年10人が書類送検され、現金の受け取り役の男が逮捕された事件で、県警少年捜査課と春日部署は29日までに、新たに住所不定、職業不詳の男(22)と、越谷市上間久里、配送業の男(21)の男2人を逮捕した。22歳男は少年らの勧誘役、21歳男は受け取り役とみられている。

 逮捕容疑は共謀の上、春日部市に住む派遣社員の少年(19)がコンサルタント業を営む個人事業者と装い、昨年7月31日、虚偽の内容が記載された確定申告書類などの画像を添付して、中小企業庁に持続化給付金を申請。同年8月13日、少年の口座に現金100万円を振り込ませてだまし取った疑い。

 同課によると、22歳男は地元の仲間だった少年に、「申請すれば100万円をもらえる。手数料は取る」などと会員制交流サイト(SNS)グループに加わるよう勧誘。SNS上で何者かの指示により身分証明書や虚偽の確定申告書の写真をやりとりして申請していた。21歳男は少年から100万円のうち50万円を手数料として受け取ったという。

 少年らは昨年11月以降、次々に春日部署に出頭。供述などから、22歳男らの関与が浮上した。

 少年は容疑を認め、22歳男らは「知りません」と供述しているという。

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