埼玉新聞

 

まさか…散歩中の警官、川に入っていく女性発見 急いで通報、女性さらに深い場所へ 通行人に通話を引き継いだ警官…川に入って追いかけ、女性を引き留めた 腰まで水に漬かり「どうしたの」優しく話しかけ称賛

  • 人命救助を行ったとして江田浩之吉川署長(左)から感謝の意が伝えられた高井研市捜査3課長=6月25日、吉川署

    人命救助を行ったとして江田浩之吉川署長(左)から感謝の意が伝えられた高井研市捜査3課長=6月25日、吉川署

  • 人命救助を行ったとして江田浩之吉川署長(左)から感謝の意が伝えられた高井研市捜査3課長=6月25日、吉川署

 埼玉県警捜査3課の高井研市課長(55)が休日に人命救助を行ったとして、吉川署の江田浩之署長から感謝の意が伝えられた。高井課長は「尊い命を救うことができて良かった」と振り返った。

 4月6日午後5時15分ごろ、三郷市を流れる中川付近で、休日に散歩していた高井課長が中川の河川敷から川に入水しようとする女性を発見。110番通報をするが、女性が川へ深く入っていったため、通行人に通話を引き継ぎ、女性の救助に向かった。腰まで水に漬かりながら、「どうしたの」などと優しく声をかけて女性を救助した。

 高井課長は約10年間、県警の水難救助隊に所属していた経験があり、趣味ではスポーツクラブで水泳を続けていた。「人命救助につながる趣味で良かった。救助者も水の流れに引き込まれることがあるので、救助者の安全が第一とお伝えしたい」と呼びかけていた。

 江田署長は「大事故になる可能性もあった。経験のある方に救助していただいて非常に感謝している」と高井課長の行動をたたえた。
 

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