埼玉新聞

 

横たわる男性、車が行き交う道に…近くに脱いだ靴 発見した男性、担いで移動させ間一髪「私も助けられた」

  • 赤星誠署長(左)から感謝状を贈呈された佐藤佑称さん=28日午後、所沢署

 道路上に倒れていた男性を救助し、交通事故を未然に防いだとして所沢署は6月28日、所沢市のスポーツジムインストラクター佐藤佑称さん(28)に感謝状を贈呈した。

 佐藤さんは都内の勤務先から帰宅途中だった6月11日午前0時45分ごろ、西武新宿線航空公園駅近くの道路上に横たわって動かない男性を発見した。道端に脱いだ靴があったことから「酔っぱらいが寝込んでいる様子ではなく違和感を感じた。ひき逃げか自殺しようとしているのかも」と思い男性の状態を確認し、肩を担いで歩道上まで移動させるとともに同署へ通報した。

 男性は黒っぽい服装で倒れていて、終電近くの時間帯だったことから近くはタクシーなどが行き交い、佐藤さんが保護しなければひかれてしまう危険性もあった。同署によると男性は50代で警察署で保護した後、健康に問題がなかったことから翌朝、帰宅したという。

 佐藤さんは「自分自身も学生のころ、酔って路上で寝込んでしまい助けられた経験がある。道端で危険な状況の人がいたら助けないといけないと思い声を掛けるようにしている。仕事での経験も生かすことができました」と話していた。

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