埼玉県暴力団排除条例に違反して利益を供与したとして、県公安委員会は6月25日、県内で印刷会社を経営する事業者に勧告を行った。事業者から対償のない利益を受けたとして1日、指定暴力団山口組傘下組織幹部の暴力団員にも勧告を行った。
県警組織犯罪対策(組対)1課によると、1月25日、事業者は暴力団の活動や運営に協力する目的で、暴力団員から書状100部の印刷依頼を受け、相場の3万円を下回る1万9千円で提供していた。いずれも勧告内容を認め、事業者は「安い価格で印刷しました」、暴力団員は「ほかに印刷してくれる会社がなかった」と話しているという。