埼玉新聞

 

意識もうろう…20代女性が泥酔、男女トラブルで嘆き 明け方の車道中央で倒れ込む 気付いた男性、急いで助けようとすると…悲観した女性拒否「助けないで」 トラックにひかれそうな女性、男性が必死で抱えて一命

  • 感謝状を受けた都丸直人さん(右)と山並俊彦蕨署長=8日午後、蕨警察署

    感謝状を受けた都丸直人さん(右)と山並俊彦蕨署長=8日午後、蕨警察署

  • 感謝状を受けた都丸直人さん(右)と山並俊彦蕨署長=8日午後、蕨警察署

 交通事故発生を未然に防いだとして埼玉県警蕨署は8日、川口市の自営業都丸直人さん(30)に感謝状を贈った。

 同署によると都丸さんは6月15日午前4時ごろ、蕨市中央5丁目の国道17号車道で20代女性が泥酔して転倒するのを目撃。女性を歩道まで移動させて安全を確保し、110番した。

 都丸さんは当時、仕事を終え車で帰宅途中。下り車線を走行中に、上り車線の中央をふらふらと歩く女性を発見。すれ違った直後にサイドミラーを確認すると、女性が車道上に倒れ込むのが見えた。

 危険を感じた都丸さんはすぐさま車を止め、女性に駆け寄った。声をかけると、女性は意識がもうろうとしており、男女関係のトラブルを口にし「死にたいから助けないで」などと都丸さんに答えたという。

 当時の現場は日の出前の薄明かりの時間帯で、トラックなど比較的交通量はあり、都丸さんは「このままではひかれてしまう」と感じたという。山並俊彦署長から感謝状を受けた都丸さんは「当たり前のことをしただけ。今後も人命を助けたい」と話した。
 

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