埼玉新聞

 

SKE48松村香織さん 卒業記念のヘッドマーク掲出電車が東武東上線で運行、和光市駅の一日駅長も

  • 自身のイラストがデザインされたヘッドマーク掲出の卒業記念号運行が決まったSKE48の松村香織さん(写真中央)=4日、埼玉県和光市の和光市駅

 和光市出身で地元の「和光市応援団長」を務める、アイドルグループSKE48の松村香織さん(29)の卒業記念イベントが4日、和光市駅で行われた。(森本勝利)

■東武東上線で卒業記念ヘッドマーク列車が運行

 今回は東武鉄道協力のもと、4月4日から26日までの期間、自身のイラストがヘッドマークに描かれた卒業記念号が、東武東上線の池袋~小川町駅間での運行が決まった。

 これに伴い、和光市駅の桑野正行駅長から和光市駅の一日駅長に任命された松村さんは、改札横での乗降客への挨拶や駅周辺の清掃活動など業務をこなした。

 同駅では、松村さんのこれまでの歩みを振り返る写真展示など、地元をあげての祝福ムードに「利用していた東武東上線とこのような形でコラボできて幸せ。自分のヘッドマークがついた列車にぜひ乗車したい」と笑顔を見せた。

■和光市応援団長を継続「これまで以上に頑張りたい」

 後半は和光市に関するトークショーを実施し、東武東上線での思い出話などに花を咲かせた。

 松村さんは「東武東上線は池袋にも川越にも行ける。出掛ける時には必須だった。個人的には東武練馬駅にあるショッピングモールの映画館によく遊びに行っていた」と出身ならではのエピソードを披露した。

 松本武洋市長は「来年春には和光市駅南口直結の駅ビルが完成予定。東京からの真の玄関口になれるよう準備を進めていきたい」と話した。

 和光市応援団長について「SKE48の肩書きが無くなっても続けていいものなのか」と不安な胸中を吐露。すると松本市長は「ぜひ日本を巡業して、これからも和光市をPRしてほしい」と期待を寄せ、卒業後の活動継続を明言。会場に詰めかけた約200人のファンから温かい拍手が送られた。

 「ずっとお世話になっている和光市と東武鉄道とのコラボができて幸せ。今回は卒業記念という形ですが、グループ卒業後も和光市応援団長として活動していくので、これまで以上に頑張っていきたい」と意気込み、地元での卒業イベントは大盛況に終わった。

■今年2月には地元埼玉で卒業コンサート開催

 松村さんは1990年生まれ。愛称は「かおたん」。名古屋を拠点に活動するアイドルグループSKE48の3期生として2009年に加入した。以降、5年半研究生として活動し、2015年に終身名誉研究生からチームKIIへ昇格した。

 昨年9月にグループからの卒業を発表。今年2月には大宮ソニックシティ(さいたま市大宮区)で卒業コンサートを開催するなど、グループには欠かせないメンバーの1人として活躍している。

 出身である和光市の「和光市応援団長」には、2015年から就任。地元でのイベントに積極的に参加するほか、自身のSNSを通じて市の情報発信に努めるなど、魅力向上に貢献している。

=埼玉新聞WEB版=

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