埼玉新聞

 

おかしいな…客と5分話した郵便局員、直感で局長にアイコンタクト 局長が即通報して詐欺阻止 今年2回目

  • 大宮西署の市川弘明署長(右)から感謝状を受け取った大宮プラザ郵便局の村川透局長=1日午前、大宮西署

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、大宮西署は1日、大宮プラザ郵便局の村川透局長(46)に感謝状を渡した。同局に感謝状が贈呈されるのは今年2回目。

 同署などによると、6月22日午後1時半ごろ、80代後半の女性が来局。窓口対応した宇佐見卓哉課長代理(38)が女性に普通為替約2万1千円(手数料込み)の海外送付を頼まれ、「賞金受け取りの手数料として支払う」などと利用目的を話したことから、詐欺を疑い、村川局長にアイコンタクト。村川局長が同署にホットライン通報した。

 女性の来局から通報までの時間はわずか5分。今年2月にも同様の手口の特殊詐欺を未然に防いでいただけに、素早い対応が光った。

 同署の市川弘明署長から感謝状を受け取った村川局長は「『おかしいな』と思ったら複数人で対応することを局員全員の心構えにしている」と笑顔を見せ、市川署長は「最後のとりでで防いでもらえるのはありがたいし、頼もしい」と感謝していた。

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