焦る父親「息子が失敗した」…武蔵野銀行の窓口男性、息子に電話し詐欺阻止 息子の番号を突き止めた方法は
2021/07/07/00:00
特殊詐欺を未然に防いだとして、大宮東署は、武蔵野銀行七里支店の武藤雅裕支店長(50)と郷大助次長(53)に感謝状を贈呈した。
同店に6月11日午後2時ごろ、80代の男性が来店。男性が落ち着かない様子であったことから、郷さんが用件を尋ねた。男性は「息子から仕事で失敗して、すぐに現金が必要になったと電話があった」と話し、100万円を引き出しに来たことを説明。話の内容や引き出し額が高額であることから詐欺を疑った。
郷さんは男性と会話していく中で、男性の息子が同店のお客であることが分かり、息子に電話して確認。その後、ホットラインで通報し、詐欺を未然に防いだ。
郷さんは「防犯を含め、地域の人を支えることは会社の使命でもある。そういった意識をもって、これからも取り組んでいきたい」と話した。
同署の正木浩署長は「積極的にホットラインを使ったことが未然防止につながった。不審な動きの人などを見つけたら引き続き積極的に動いていただきたい」と話した。