春日部市内の公立中学校の男子生徒複数が県外の修学旅行先で、女子生徒十数人が入浴する様子を盗撮した疑いがあることが11日、同市教育委員会などへの取材で分かった。学校側の相談を受けた県警が捜査している。

　同市教委などによると、同市の公立中学校に通う3年生の女子生徒十数人は6月下旬、修学旅行で訪れた県外の宿泊施設にある風呂場で、入浴している様子を盗撮される被害に遭った。学校側は、発覚後すぐに県警に被害を相談。同級生の複数の男子生徒が盗撮に関与した可能性が浮上したという。男子生徒らは撮影した動画などを交流サイト（SNS）で学校内の友人に送信していたとみられる。

　学校側は、関係する生徒らに聞き取りを行い、3年生の保護者を対象に保護者会を開いたほか、生徒と保護者、教諭で三者面談を実施。生徒らのスマートフォンのデータを確認しているという。

　同市教委は「盗撮行為はプライバシーが侵食される行為で、楽しいはずの修学旅行で起きてしまったことは大変遺憾」とした上で「今後、警察の捜査に協力するとともに、女子生徒の心情を最優先に考えて、学校の教育活動が円滑に行われるように支援していきたい」とコメントしている。