埼玉を含む9都県で自動車などを盗んだとして、県警捜査3課と川口、越谷署の合同捜査班は11日、窃盗の疑いで、茨城県八千代町水口、無職の男（41）＝窃盗罪などで公判中＝をさいたま地検に追送検した。同課などはこれまでに、男を含む男4人を逮捕し、窃盗など247件（被害総額約5億2085万円相当）を確認。うち167件（被害総額約3億6457万円相当）を追送検し、捜査を終結した。

　追送検容疑は氏名不詳の者と共謀の上、2021年12月中旬ごろから昨年8月27日までの間、埼玉を含む8都県の資材置き場など167カ所において、現金21万円や貨物自動車など約945点（時価合計約3億6436万円）を盗んだ疑い。

　同課によると、これまでに逮捕した別の自動車盗の容疑者らへの捜査で男らが浮上。防犯カメラなどの精査で犯行を特定した。男は主犯とみられ、「仲間と一緒に盗んだ」と容疑を認めているという。4人は偽造されたナンバープレートを取り付けた車で人家まばらな農業地帯にある資材置き場などへ向かい、工具を使ってトラックなどのドアを破壊し犯行に及んでいたという。