埼玉新聞

 

詐欺と窃盗で男3人逮捕…「リスクが高い受け子より出し子を選んだ」 振り込ませた現金を引き出す SNS経由で犯行に加担か

  • 【ちなみ】パトカー1=事件事故イメージ

    出し子3人再逮捕、他人カードから詐取疑い=県警

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 県警組織犯罪対策(組対)3課特殊詐欺連合捜査室と上尾署は11日、電子計算機使用詐欺と窃盗(払出盗)の疑いで、無職の男(23)=さいたま市見沼区大谷=と、無職の女(22)=前橋市富士見町原之郷、会社員の男(24)=千葉市若葉区桜木2丁目=の3人を再逮捕した。

 再逮捕容疑は共謀して6月21日午後0時27分ごろから数回にわたり、香川県三木町居住のパート女性=当時(61)=方に町役場職員を名乗り「健康保険料の払い戻しがある」などと電話をかけ、その後同町の商業施設のATMを操作させて無職の男らが管理する他人名義の口座に現金約99万円を振り込ませた上で、さいたま市岩槻区内のコンビニ店のATMで49万9千円を引き出し、さらに別の他人名義の口座へ50万円送金した疑い。被害にあった女性は、その後も無職の男らに促されるまま、現金合計約749万円を指定された口座に振り込んでいたという。

 組対3課によると、無職の男と無職の女の2人と会社員の男は、それぞれ同様の手口で別の被害者に現金を振り込ませ、引き出したとして、6月26日までに窃盗などの疑いで逮捕されていた。その後の3人の供述や防犯カメラの精査で犯行を特定した。無職の男がリーダーとみられ、無職の女は見張り、会社員の男は車の運転などをしていた。

 3人は容疑を認めており、うち1人は「リスクが高い受け子より出し子を選んだ」と話しているという。引き出した現金は遊興費などに充てていた。県警は3人が交流サイト(SNS)経由で犯行に加担したとみており、ほかにも複数の余罪があるとみて、捜査を継続している。

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