詐欺の現金受け取った男逮捕 警察が宅配業者の協力を得て、現金取り出し代わりに届ける 「中身が悪いもの、分かっていた」と話す58歳
2024/07/12/11:16
県警組対3課と春日部署は10日、詐欺の疑いで東京都昭島市宮沢町2丁目、自称自営業の男(58)を逮捕した。
逮捕容疑は氏名不詳の者らと共謀し、7日、弁護士を名乗り春日部市の無職男性(83)の自宅に「口座残高を100万円に減らせば国税庁の査定が入らない」「現金を弁護士事務所で預かる」などと電話をかけ、9日に春日部市内のコンビニエンスストアから現金200万円が入った段ボール箱を宅配便で発送させ、10日午後2時40分ごろ、東京都江戸川区西瑞江3丁目の集合住宅の居室内で受け取ろうとした疑い。
同課によると、男性が10日午後に配送されるよう手続きを済ませていたため、捜査員が宅配業者の協力を得て荷物から現金を取り出し、宅配業者に代わって届けたところ、男が受け取ったため現行犯逮捕した。「受け取ったことは間違いない。中身が悪いものであることは分かっていた」と容疑を認めている。
男性宅には6月上旬から実弟を名乗る男から「税金の未納で200万円が必要」などと電話があった。男性は9回以上送金しており、総額は1千万円以上に上るとみられるという。