<聖火リレー>GK川島永嗣さんも ランナー81人、埼玉15市町を巡る 聖火掲げ「長瀞ライン下り」
2021/07/08/00:00
東京五輪の聖火リレーは7日、県内での2日目を迎え、聖火ランナー81人が15市町で計28・8キロを駆け抜けた。国指定の名勝草加松原のある草加市を出発。長瀞町の国指定名勝・天然記念物の岩畳では、聖火を和船に乗せて荒川を航行した。行田市の忍城跡などを通過し、最後は熊谷市の熊谷スポーツ文化公園にゴールした。
皆野町と長瀞町では、長瀞名物として知られる荒川を和船で航行する「長瀞ライン下り」を実施。雨の影響で川は増水しルートも一部変更となったが、親鼻橋乗船場から乗船した県立秩父特別支援学校高等部1年生の相沢拓海さん(15)=皆野町=が片手でトーチを掲げ、水しぶきを受けながらスリルあふれる急流に挑んだ。筑波大学付属坂戸高校2年生の小林咲来(さくら)さん(17)=長瀞町=と船上でトーチキスを行い、岩畳乗船場まで聖火を運んだ。
「苦手なことにも挑戦したい」とランナーを志願した相沢さんは「楽しく走れた。沿道でたくさんの人が応援してくれてうれしかった」と満足げに語った。この日が来るのを夢見て、ずっと気持ちを維持してきたという小林さんも「特別な区間を走れて、感動した」と目を輝かせた。行田市では県内の聖火ランナーで最高齢89歳の行田走友会会長の由利貞男さんが走った。
熊谷スポーツ文化公園では、元ラグビー日本代表で熊谷市出身の堀越正己さん(52)をはじめ、サッカー日本代表ゴールキーパーでさいたま市出身の川島永嗣さん(38)、サッカー元日本代表監督でさいたま市出身の西野朗さん(66)らが聖火をつなぎ、聖火の到着を祝うセレブレーションを実施した。