埼玉新聞

 

橋の欄干に足掛け、身を乗り出した男性を抱き締め引き戻す 人命救助に貢献、秩父署が女性2人に感謝状

  • 荻野長武署長(右)から感謝状を受け取った中里政子さん(中央)と関根恵さん=3日、秩父署

 人命救助に貢献したとして、秩父署は3日、いずれも秩父市大畑町在住の無職中里政子さん(66)と会社員関根恵さん(53)に感謝状を贈った。

 同署によると、2人は3月8日午後2時15分ごろ、市内の荒川に架かる旧秩父橋を散歩中に、橋の欄干に足を掛けて身を乗り出そうとしていた男性(41)を発見。すぐに駆け寄って男性を引き戻し、中里さんは「大丈夫」と言って、男性を抱き締めた。2人はベンチで1時間以上話を聞き、同署まで同行したという。

 2人に感謝状を手渡した同署の荻野長武署長は「勇気のある行動で、市民の模範」と感謝。中里さんは「あの場面なら誰でも同じことをする」と語り、関根さんも「夢中だった。自分がするべき行動をしただけ」と話していた。

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