イオンのスーパーなど予定 震災で液状化現象起きた、東武日光線・南栗橋駅近く 埼玉・久喜市が整備計画
2021/07/11/00:00
東日本大震災で液状化現象が起きた久喜市南栗橋地域について、市は戸建て住宅やスーパーマーケット、高齢者施設などを整備する計画を明らかにした。
予定地は同市南栗橋8丁目、東武日光線南栗橋駅から南西約500メートルの約9・6ヘクタール。市が土地を所有する東武鉄道や関係事業者と協議を進めてきた。うち約4・7ヘクタールは住宅メーカー「トヨタホーム」が、住宅200戸前後の建築を計画。約2・4ヘクタールの商業施設は、イオンリテールが平屋のスーパーマーケットなど2棟を建設し、約2・5ヘクタールはクリニックモールや高齢者施設が展開する予定。
周辺地域は2011年、東日本大震災で液状化現象の影響を強く受けた。市は道路下に排水管を埋設、地下水を排水するなど対策工事を行った。工事が終了し、震災から10年が経過して改めて周辺地域の整備計画を進める。
市は「液状化被害からの復興の象徴として、市内外に広くアピールしたい」としている。