東京五輪・重量挙げの三宅宏実選手の活躍祈念 母校の埼玉・新座の中学校が応援メッセージ、母親に贈呈
ロンドンとリオの2大会連続でメダルを獲得し、東京五輪の出場が決まっている重量挙げの三宅宏実選手(35)の活躍を祈念し、母校の新座市立第二中学校(伊藤進校長、生徒数1003人)は8日、全クラスの代表者計27人が応援メッセージを寄せ書きした国旗を三宅選手の母親育代さん(71)に贈呈した。同校を訪れた育代さんは「皆さまのお心のこもったメッセージを励みに五輪まで残りわずかですが頑張ります」などと記された三宅選手からの感謝のメッセージを持参し、同校生徒らに手渡した。
「金メダルを取ってくれることを期待してます」「失敗を恐れずにオリンピックの舞台で輝いてください」。贈呈された布製の国旗(縦97センチ、横150センチ)には、1年から3年までの全26クラスの代表各1人と特別支援学級3クラスの代表1人の計27人の応援メッセージが書かれている。
三宅選手は東京五輪で5大会連続出場となり、夏季五輪に出場した女子選手で5大会連続は、柔道の谷亮子さんに次いで2人目。逆境の中で諦めずに立ち向かう姿勢は多くの人たちに感動を与えており、同校は「生徒に自己実現を考える機会にしてほしい」と寄せ書きを企画した。
メッセージを書いた生徒会長で3年生の永井爽佑さんは「小学生の時にリオの試合をテレビ観戦した際、諦めずに挑戦する姿に心を打たれ、特別授業でお会いした際も言動の優しさに感銘を受けた。東京大会では金メダルを目指して頑張ってほしい」と話した。
2年生で生徒会副会長の時田真緒さんは「リオの時にテレビで見て、バーベルを持ち上げた際、にこっと笑ったのを覚えており、本当は大変なのに結果が出たことに喜びを感じているのが印象に残っています。国旗には私たちの多くの思いが書かれており、それを胸に全力で闘ってほしい」と激励した。
小学校の授業で三宅選手と直接会ったことのある3年生の小池桃乃さんは「リオの銅メダルを触らせてくれた際、つらい思いがある中で五輪を楽しもうという気持ちが伝わってきた。コロナ禍で五輪出場という希望を与えてくれた三宅さんには五輪を楽しんでほしい」とエールを送った。