埼玉新聞

 

新1万円札の祝賀パレード盛り上がる 渋沢栄一の地元深谷、大河主演の吉沢亮さんら登場 51店集結しにぎわい“ネギロック”フェスも開催 栄一好物の“煮ぼうとう”すぐ完売、予想以上の売れ行きに驚き

  • 「新一万円札発行祝賀パレード」に参加した関係者たち=14日午後0時10分ごろ、深谷市役所駐車場

    「新一万円札発行祝賀パレード」に参加した関係者たち=14日午後0時10分ごろ、深谷市役所駐車場

  • 渋沢栄一などについて語った吉沢亮さん(中央)、村川絵梨さん(右)、大森美香さん=14日午後6時20分ごろ、深谷市本住町の市民文化会館大ホール

    渋沢栄一などについて語った吉沢亮さん(中央)、村川絵梨さん(右)、大森美香さん=14日午後6時20分ごろ、深谷市本住町の市民文化会館大ホール

  • 「新一万円札発行祝賀パレード」に参加した関係者たち=14日午後0時10分ごろ、深谷市役所駐車場
  • 渋沢栄一などについて語った吉沢亮さん(中央)、村川絵梨さん(右)、大森美香さん=14日午後6時20分ごろ、深谷市本住町の市民文化会館大ホール

 深谷市出身の実業家渋沢栄一の新1万円札が3日に発行されたことを記念し、市は14日、市役所・市役所通りで「新一万円札発行祝賀パレード・渋沢栄一の里 深谷博覧会」を開催した。深谷博覧会では県内外の51店舗が出展し、飲食・物品販売を行い、地域と人を音楽でつなぐ「ネギロック」フェスも開催。同日は2021年放送のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」で主人公栄一を演じた吉沢亮さんらキャストやスタッフによるトークイベントも市民文化会館大ホールで行われ、にぎわいを見せた。

 小雨が降る天気だったが、会場では飲食店やキッチンカーが出展し、グルメやドリングなどを販売。ステージイベントではさまざまな出演者たちが登場した。参加者たちはこれまでの練習の成果を存分に発揮し、華やかなパフォーマンスで会場を盛り上げた。

 飲食販売では栄一が好んで食べたことでも知られる「煮ぼうとう」を「武州煮ぼうとう研究会」が販売。用意した約100食は大人気で、2時間ほどで完売したという。同研究会のメンバーたちは「暑い夏は煮ぼうとうはあまり売れないが、予想以上の売れ行きだった」と驚いていた。

 ネギロックは深谷商工会議所青年部主催で、今年で8回目を迎えたイベント。ミュージシャン・俳優のダイアモンド☆ユカイさんを全体プロデュースに迎え、今年11月9日に市内で開催を控えている。今回は事前にネギロックに出演するバンドを決めるコンテストで、第1次審査を通過した10組による第2次審査が市役所西側市民広場で行われ、盛り上がりを見せていた。

■深谷でトークショー 吉沢さんら、栄一語る

 深谷市は14日、同市本住町の市民文化会館大ホールで、「~新一万円札発行記念・渋沢栄一凱旋(がいせん)帰郷~青天を衝(つ)くスペシャルトークin深谷」を開催した。大河ドラマ「青天を衝け」の渋沢栄一役・吉沢亮さんらキャストやスタッフが栄一の人間性や深谷への思いなどを語った。

 スペシャルトークには栄一の姉渋沢なか役・村川絵梨さん、栄一の幼少期を演じた小林優仁さん、脚本の大森美香さん、制作統括の福岡利武さんが参加。吉沢さんは大河ドラマはせりふが多く苦労したことなどを明かし、「役者としてものすごく成長させてもらった現場」と語った。栄一にも触れ、「間違いを素直に認められる正直な人で、見習うことは多い」と話した。

 会場には抽選で選ばれた約1100人が集まり、熱心に話を聞いていた。オープニングでは、栄一が生涯愛した市指定無形民俗文化財の「血洗島獅子舞」を同獅子舞保存会が披露した。
 

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