改元前最後の刻印、「平成31年」の硬貨セット人気 「想定以上の反響」造幣局さいたま支局、限定販売
2019/04/05/00:00
5月1日に新元号「令和」に改元されるのを前に、平成最後の年となる「平成31年」の刻印がされた硬貨のセットが人気となっている。さいたま市大宮区にある造幣局さいたま支局は「想定以上の反響があり驚いている」と話している。
同支局に併設する造幣さいたま博物館内の売店では、「平成31年」の1円、5円、10円、50円、100円、500円の6種類の硬貨と干支(えと)のイノシシのメダルの硬貨セットを1セット2千円(税込み)で販売している。
毎日数量限定で1人1セットのみで販売が行われているが、4日に用意された分は午前9時の販売開始から1時間足らずで完売した。4月中は、博物館内の売店で販売する。
同支局によると、硬貨のセットは1975年から販売開始。平成31年の硬貨セットは2月末までに全国で、35万セット超が販売された。通信販売も行われていたが現在は受付を終了している。
売店で購入したさいたま市見沼区の主婦中田典子さん(66)は「平成の記念にと思い買いに来た。購入できてうれしい。家に帰ってゆっくり見たい」と笑顔で話していた。
小学2年生の娘と訪れたさいたま市浦和区のパート女性(46)は「娘が欲しいと言ったので買いに来た。平成最後の記念になるので自分も欲しくなった。令和の硬貨も発売されたら買いに来たい」と話していた。
同支局の永冨幸雄広報室長は「注目を浴びると想定していたが想定以上。平成の思い出として多くの購入者に来ていただいている。想定以上の反響があり驚いている」と話していた。
新元号「令和」の同様の硬貨セットは8月ごろから通信販売の受付を開始する予定。問い合わせは、同支局広報室(電話048・645・5898)へ。