埼玉新聞

 

棚田のかがり火から聖火へ 埼玉・横瀬で採火式 夏祭り中止で日程調整、県内で最初の採火式に

  • かがり火から聖火の元になる火を採火する福嶋太希君(手前)と、浅見拓哉さん=17日午後5時ごろ、横瀬町横瀬の寺坂棚田

 東京パラリンピックの聖火リレーで使われる聖火の採火式が17日、横瀬町横瀬の寺坂棚田で行われた。地元小中学校の代表生徒計2人が、棚田の夜間の警護・照明などのためにたく「かがり火」から聖火受け皿へと移した。

 県内では17市町村で採火式が行われ、聖火リレー当日、さいたま新都心けやきひろばに「埼玉のパラリンピック聖火」として集められる。

 横瀬町によると、新型コロナウイルスの影響で中止となった夏祭りに合わせて日程調整していたため、県内で最初の採火式となった。計約5・2ヘクタールの寺坂棚田のかがり火から採火した代表者の町立横瀬小学校6年の福嶋太希君(12)と、横瀬中学校3年の浅見拓哉さん(15)は「コロナ禍で選手たちは大変な思いをしているが、頑張ってください」とメッセージを送った後、慎重に火を移した。

 聖火リレーは8月12~24日に行われ、同19日に幸手市や朝霞市など県内6市町(5区間)を通過する予定。

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