<埼玉西武だより アカデミー(下)>宮田和希コーチの第二の人生 全生徒の成長と笑顔にうれしさ溢れる
2021/07/20/00:00
アカデミー飯能校の非開催日、宮田和希コーチがひとり球団事務所でパソコンと向き合う姿があった。立ち上げたエクセル(PCソフト)には数えきれないほどのシートの数々。1つの授業を終えた宮田コーチは決まって“日報”をつけるが、それは次回のレッスンをより充実させるためのもの。そこには実施した練習内容やそれを行うための注意事項など膨大な情報量。生徒たちが怪我無く練習ができるように、熱を帯びた宮田コーチの言葉が敷き詰められていた。
さらに特筆すべきことがある。それは定期的に全生徒一人ひとりの成長を記録して管理していることだ。昨年は飯能校でいえば33人の生徒たちと向き合ってきた宮田コーチ。各生徒に対してのコメントの特徴が「この部分が成長している」と具体的なのは、優しい宮田コーチの人柄が滲みでたものだった。
「―守備がメチャメチャ成長した。難しいフライも2度捕った。打撃も良くなった―」。
これは1年間の総括としてある生徒に向けて書いた宮田コーチのコメント。生徒たちの成長とひとつ自信を付けて笑顔が増える子どもたちの姿を見ることは、宮田コーチ自身にとって、これほどうれしいことはない。
アカデミーコーチという第二の人生で、プロ現役時代同様、自分の色を仕事の中で放つ男の姿は輝いて見える。そして宮田コーチの地道な努力は、必ずや将来の野球界のために有意義なものになるのではないだろうか。
(西武ライオンズ広報部)
=おわり=