埼玉新聞

 

「おしゃれでかわいい」話題のクッキー、3時間で完売 埼玉・小鹿野の焼き菓子店、初出店の朝市に長蛇の列

  • 「ちちぶ朝市」で販売するMA.COokieの坂本さん(左)と買い物に来た親子連れ=矢尾百貨店北口駐車場

 「オリジナルデザインがおしゃれでかわいい」と、会員制交流サイト(SNS)で話題の埼玉県小鹿野町にあるアイシングクッキーと焼き菓子専門店「MA.COokie(エムエークッキー)」が毎月第3日曜日、秩父市上町矢尾百貨店北口駐車場で開催される「ちちぶ朝市」に初めて出店。午前9時のオープン前から長蛇の列ができ、当日用意された858個の商品はおよそ3時間で完売した。

 アイシングクッキーは、クッキーの上に砂糖と卵白を混ぜて作ったクリームでデザインをしたお菓子。同町在住の坂本真子さん(28)が、製作・販売している。

 坂本さんは、同町で生まれ育ち、幼少期の頃はよく祖母のうどん打ちを手伝い、こねる作業が大好きだったという。秩父農工科学高校フードデザイン科を卒業し、都内の製菓学校に進学した。卒業後はパティシエを目指し、県内の洋菓子店や神奈川県のイタリア料理店で働いていた。

 ある時職場の上司に「(自身の)結婚披露宴に使う贈り物にもなるような席札を作ってほしい」と頼まれ、坂本さんが思い付いたのが「アイシングクッキー」だった。本やネットの情報から独学で学び、約100個を製作した。

 「作るのがすごく楽しい。もっと勉強したい」という思いから、2018年職場を辞めて小鹿野町へUターンし、後に店をオープンした。

 まずはネット販売から始めた。知人からの誘いで、町内の「尾ノ内百景氷柱」のイベントにも出品。渓谷のつり橋や景色などをデザインした商品も期間限定で販売した。

 生地作りからデザイン、乾燥、ラッピングまで一つ一つが全て坂本さんの手作り。動物や花、ハロウィーン、クリスマスなど季節やイベントに合わせたオリジナルのデザインなどがあり、材料は国産の小麦粉やバターを使用している。

 購入者からは「食べるのがもったいない」「デザインだけじゃなく、味もおいしい」と声が上がっている。

 営業日は不定期(インスタグラムの投稿より日時を発信)。

 問い合わせは、Eメール(Instagram:@ma.cookie0305)で。

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